　和田武さんによれば、ドイツの2011年の発電量の内訳は次のとおりであり、すでに再生可能エネルギー電力量が原子力発電量を上回っています（和田武『市民・地域主導の再生可能エネルギー普及戦略－電力買取制度を活かして』、株式会社かもがわ出版、2013年）。

風力発電　465億キロワット時

バイオマス発電　319億キロワット時

水力発電　195億キロワット時

太陽光発電　190億キロワット時

バイオマス系廃棄物発電　50億キロワット時

仮に合計すると1219億キロワット時になります。次は、同じドイツの2012年の速報値です。

再生可能エネルギー電力合計　1350億キロワット時（全発電量の21.9％）

原子力発電量　987億キロワット時

これに加えて、ドイツでは再生可能エネルギー熱利用もすすめています。発電でもドイツは進んでいますが、発電だけを見たのでは全体を見誤ります。これらにより、ドイツは2011年には、1990年比で23％の温室効果ガス削減に成功したとのことです。